レベラトリクス
学名:
Rebellatrix divaricerca
硬骨魚綱 肉鰭亜綱 肉鰭上目 シーラカンス目 体長90cm
シーラカンスというと、幅広で短い尾ビレを連想するのですけど、
レベラトリクスは尾ビレより前の部分はほぼシーラカンスそのままで、
尾ビレだけが長く上下に伸びて、
マグロやカジキなどの高速遊泳型の尾びれによく似ています。
おそらく、広大な領域を高速で泳いでいたと考えられます。
古生代ペルム紀末に大量絶滅期がありました。
海洋生物の90%がこの時に絶滅したといわれていますが、
シーラカンスは現在でもなお生き残っています。
つまり大量絶滅をまぬがれたわけで、
天敵の少なくなった広い海洋へ生息域を広げていこうと進化した種が
レベラトリクスだという説があります。
暗い狭いところから広い海に出てきて、
高速で泳ぎ積極的に捕食するようになったというわけです。
「レベラトリクス」とは「反乱シーラカンス」という意味です。
でも、結局はこの新しいグループは絶滅してしまい、
昔からの生活スタイルを保持していた古いグループが
現在まで生きのびることができた。
・・・なんだか皮肉ですね(笑)